僕自身が44歳なんだから、高校の頃から聴き続けているアーチストも当然歳をとっている。僕が高校の時のあのデビューアルバムのすかしてベレー帽被って、タバコをふかしてた25歳のウェストコーストの若きリッキー・リー姉ちゃんも、もうとっくに50を過ぎていた。けど、歌は変わらない。僕も彼女をもう20年以上も追っかけてきた。今さら何を新しいことを求めようとは思わないけど、この人は毎度、新鮮さを持って新しい彼女の世界を見せてくれる。今回は、やや攻撃的なエレキのリズムギターなんかも入っててちょっとスリリングな展開で始まる。たまらない“鼻声”は健在だ。健在すぎるくらい健在だ。これがなきゃリッキー・リーじゃない。前作もよかったけど、今回も毎度毎度の好盤。
僕が今回買ったのは、DVD付きの輸入限定盤。(
29621/35000のシリアルナンバー入り)。インタビューやスタジオ録音風景にまじって、何曲かナマ歌が入っているんだけど、これがたまらなくいい。CDでは地味目に思ってた曲が、感情込めて歌うその姿と、5.1chで迫ってくるその迫力ある音に、食い入るように見てしまった。ああ、ライブが見たかった。本当なら3月に名古屋に来る予定だったのに中止になってしまった。見たかった・・・・。
(★★★★)