アメリカ・カントリーの超大御所ジョニー・キャッシュの1973年から82年までの10年間の未発表集。全て弾き語りによるドスの利いたキャッシュの声は、73年だろうが、82年だろうが、もっといえば後で書く2003年の録音だろうが基本は何も変わらない。実は、僕はここ10年ほどのアメリカンから発売された新生ジョニー・キャッシュは全て持ってるけど、昔のジョニーは僕とは縁のないカントリーの大御所と思ってたんで、1枚も持ってない。
だから、このアルバム聞くときも、半ばカントリーどっぷりモードに入ることを覚悟して買った。ところがどっこい、何だ、アメリカンレコーディングと何も変わらなかった。2枚組49曲というロングランだけど、全く飽きず最後まで行った。全て同じトーンだから、全部同じに聞こえるといえば聞こえる。けど、飽きさせないこの魅力は一体なんだろうか。歌うことへの迫力なのか、思いなのか・・・。ジョニー・キャッシュの偉大さを今さらながら知るのだった。(
★★★★)